抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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リンク予測問題への機械学習アプローチとしてペアワイズ予測モデルにおいて,異種混合的な状況にも有効なペアワイズ特徴ベース推論を用いる。本論文では,前記推論でのスケーラビリティの問題を軽減し,複数種類のリンクを同時に予測できるリンク予測法を提案した。まず,リンク未知の構成要素ペアがあらかじめわかっている場合があるので,半教師付き予測手法であるラベル伝播法を拡張したリンク伝播原理に基づく推論を行う。また,補助情報として2つの構成要素(ノード)集合X,Yに含まれるノード間の類似度行列W
X,W
Y,リンクの種類Zに含まれるリンク種間の類似度行列W
Zが与えられるものとし,1)クロネッカー積,2)クロネッカー和による類似度を提案した。さらに,共役勾配法に基づき前記類似度行列を持った連立方程式を解くが,テンソルのモード積を用いて計算の高速化を試みた。リンク予測実験ではペアワイズ・カーネル法と比べて遥に高速で高い精度が得られ,1)よりも2)の予測精度が高くなった。また,複数種類のリンクの同時予測によって個別予測よりも高い精度で予測できた。