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J-GLOBAL ID：200902259580923190   整理番号：08A0888057

遠隔講義保障におけるリアルタイム字幕作成者を支援するための映像情報提示手法に関する基礎的研究

著者 (12件)： 三好茂樹 (筑波技大 障害者高等教育研究支援セ) ,  河野純大 (筑波技大 産業技術) ,  西岡知之 (筑波技大 産業技術) ,  加藤伸子 (筑波技大 産業技術) ,  白澤麻弓 (筑波技大 障害者高等教育研究支援セ) ,  村上裕史 (筑波技大 産業技術) ,  皆川洋喜 (筑波技大 産業技術) ,  石原保志 (筑波技大 障害者高等教育研究支援セ) ,  内藤一郎 (筑波技大 産業技術) ,  若月大輔 (筑波技大 産業技術) ,  黒木速人 (筑波技大 障害者高等教育研究支援セ) ,  小林正幸 (筑波技大 障害者高等教育研究支援セ)
資料名： 電子情報通信学会論文誌 D  (IEICE Transactions on Information and Systems (Japanese Edition))
巻： J91-D  号： 9  ページ： 2236-2246  発行年： 2008年09月01日 
JST資料番号： S0757C  ISSN： 1880-4535  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年,高等教育機関へ進学する聴覚障害学生が増加している。講義中,講師等の発話内容を正確に知らせるために手話通訳やリアルタイム字幕などの情報保障は,それらの学生にとって必要不可欠である。我々は,聴覚障害者のための遠隔地から支援が可能なリアルタイム字幕提示システムを開発している。特殊なキーボードを用いて文字入力を行う速記タイピストがこのシステムを利用することによって遠隔地からリアルタイムに講師の発話内容を字幕化して聴覚障害学生のいる教室へ送り,講義の支援を実施できるようになる。しかしながら,情報科学等の専門性の高い講義内容を正確にリアルタイムで字幕化することには,専門的な知識,特に専門用語の問題があり困難を伴う。そこで本研究では,1台のDVカメラで撮影される講義室側のビデオ映像を数種類用意し,それらの映像を遠隔地にいる字幕作成中の速記タイピストへ提示した。その結果,速記タイピストにとって発話者である講師及び視覚的な提示資料(マイクロソフト社製パワーポイント資料や板書)を含むビデオ映像が,字幕作成者から最も望まれる映像情報であることが分かった。(著者抄録)

シソーラス用語： *遠隔教育 ,  *聴覚障害 ,  *表示 ,  入力 ,  *実時間処理 ,  書法 ,  助成 ,  映像
準シソーラス用語： *遠隔講義 ,  *字幕 ,  文字入力 ,  速記 ,  作業支援

分類 (1件)： CAI  (JE09000G)

引用文献 (23件)：

• 小林正幸, 西川 俊, 石原保志, 高橋秀知, “リアルタイム字幕挿入システム,” 第24回全日本聾教育研究大会 (宮城大会) 研究集録pp. 118-119, 1990.
• 小林正幸, 西川 俊, 石原保志, 高橋秀知, “聴覚障害学生のためのリアルタイム字幕提示システム (1), ”信学技報, ET92-106, 1993.
• 小林正幸, 西川 俊, 石原保志, 高橋秀知, “聴覚障害者のためのキーボードの連弾入力方式によるリアルタイム字幕提示システム,” 信学技報, HCS, ヒューマンコミュニケ. ション基礎, vol.96, no.243, pp. 1-6, 1996.
• 小林正幸, 西川 俊, 石原保志, 高橋秀知, “聴覚障害学生のためのリアルタイム字幕提示システム (3),” 信学技報, ET97-94, 1997.
• 三好茂樹, 河野純大, 西岡知之, 石原保志, 白沢麻弓, 西川 俊, 小林正幸, “Webベースで実現した新しいリアルタイム字幕提示システムの開発とその経緯,” ヒューマンインタフェースシンポジウム2004, pp. 661-664, 2004.

タイトルに関連する用語 (8件)： 遠隔講義 ,  保障 ,  リアルタイム ,  字幕 ,  支援 ,  映像情報 ,  手法 ,  基礎的研究