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J-GLOBAL ID：200902259879802445   整理番号：09A0085167

交通安全・教育 道路網の位相幾何学的評価尺度を導入した交通事故リスク推計モデルの構築

著者 (3件)： 高松誠治 (スペースシンタックス・ジヤパン) ,  堀口良太 (アイ・トランスポート・ラボ) ,  赤羽弘和 (千葉工大 工)
資料名： 交通工学  (Traffic Engineering)
巻： 44  号： 1  ページ： 54-62  発行年： 2009年01月 
JST資料番号： S0340A  ISSN： 0454-4595  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本稿では,道路網の位相幾何学的評価尺度を導入した事故リスク推計モデルについて紹介する。交差点ごとの事故の起こりやすさ(事故リスク)については,これまでにも交通量や道路構造を説明変数とする回帰モデルによる推計が行われてきた。しかしそれらの多くは,主に幹線道路を対象とするものであり,生活道路や細街路まで含めて地域を網羅する研究はほとんど見られない。本研究では,道路ネットワークデータなどの一般に入手可能な空間基盤データを基に,道路の幾何的な繋がり方の分析手法であるスペースシンタックス理論を用いて,地点の事故リスクを推計するモデルを提案し,千葉県鎌ケ谷市においてデータベース化されている詳細事故情報を用いてモデルを同定した。各地点の認知のされかたや使われ方の特性に着目し,かつ交通量データを代替することにより,簡便かつ合理的な事故リスク推計モデルを構築するものである。追突,出会い頭,右折の各事故類型別のモデルを構築し,横浜市全域をケーススタディエリアとして有効性を検証した。(著者抄録)

シソーラス用語： 交通安全 ,  道路交通 ,  *交通事故 ,  位相幾何学 ,  評価基準 ,  道路網 ,  *リスク ,  データ ,  空間 ,  測定データ ,  構文論 ,  データベース ,  多重回帰分析 ,  *モデル ,  統計的決定
準シソーラス用語： シンタックス ,  スペース ,  スペースシンタックス ,  空間データ ,  空間基盤データ ,  *交通事故リスク ,  事故データベース ,  *推計モデル ,  評価尺度

分類 (2件)： 自動車事故,交通安全  (TB01050G) ,  道路計画・調査,道路の構造  (RC08020X)

引用文献 (6件)：

• 幽斉藤功次, 王印海, 高橋清, 家田仁; “事故発生過程を考慮した信号交差点における右折直進事故の事故リスク算定モデルの構築”, 土木学会年次学術講演会講演概要集第4部, Vol: 53巻, pp. 476~477, 1998
• 彦坂崇夫, 中村英樹; “高速道路単路部における交通状況と事故率との関連に関する統計的分析”, 交通工学研究発表会論文報告集, 第21回, pp. 173~176, 2001
• コリム・マサド・デワン, 家田仁, 寺部慎太郎; “出会い頭事故及び進路変更巻き込み事故を対象にした事故リスク分析モデルの構築とその地理情報システムへの適用”, 土木計画学研究論文集, Vol.24, pp. 751~756, 2001
• Bill Hillier, Space is the machine, 1996
• 高松誠治; “分析的なデザインアプローチの動向と今後”, 交通工学42巻増刊号, 2007.10

タイトルに関連する用語 (9件)： 交通安全 ,  教育 ,  道路 ,  位相幾何学 ,  評価尺度 ,  交通事故 ,  リスク ,  推計モデル ,  構築