抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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車輪・レール間の摩擦にとらないブレーキ装置として渦電流型レールブレーキなどがある。従来主として検討されてきた直流励磁方式の渦電流型レールブレーキではレール発熱が大きくなるという問題等があり,現時点で日本国内では実用化に至っていない。しかし,渦電流型レールブレーキにリニア技術を適用した交流励磁方式を用いることで,レール発熱を低減できると考えている。本研究では,この交流励磁方式の渦電流型レールブレーキの基礎特性について,回転型基礎試験装置を用いて検証を行った。また,制御電源程度の小電力で動作可能となる制御方式についての起動試験も実施した。さらに,台車へ搭載する構成の基礎検討として,巻線方式についての比較・検討を行った。まず,交流励磁方式の渦電流型レールブレーキの基本特性について検討し,原理的には本装置が構成可能であることを示した。今後は車両限界等を考慮したうえで,レールブレーキ本体や電カ変換装置の具体的な仕様検討を行っていきたい。それらの結果も踏まえ,10kN/台車程度のブレーキ力の達成を目指していく。