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J-GLOBAL ID:200902263414607473   整理番号:09A1106593

幌別硫黄鉱山地域における砒素や重金属を溶出させる熱水変質岩の地質学的特徴

Geological Features of Hydrothermal Altered Rocks Leaching Arsenic and Heavy Metals at the Horobetsu Sulfur Mine Area, Southwestern Hokkaido
著者 (5件):
資料名:
巻: 50  号:ページ: 228-237  発行年: 2009年10月10日 
JST資料番号: G0269B  ISSN: 0286-7737  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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鉱山から流出する坑内水の水質変化予測を行うためには,水質悪化の主因である岩石からの重金属類の溶出の実態把握が必要である。本研究では幌別硫黄鉱山地域において,とくに砒素を溶出させる熱水変質岩の地質学的特徴の考察を行った。本地域では熱水活動の中心に硫化帯と珪化帯が認められ,その周囲に粘土化帯と弱変質帯が認められる。硫化帯は黄鉄鉱に富み,その分解生成物であるロンボクレース(rhomboclase)を含む珪化脈が認められる。このような岩石は粘土鉱物を含まず,砒素の溶出量(~113mg/l)や溶出液の酸性度(pH<1.6)が大きい。また砒素は主に黄鉄鉱に濃集しており,砒素が熱水や火山ガスによって地下深部から供給され,黄鉄鉱の沈殿とともに付加されたことが示唆される。そして共存するロンボクレースが黄鉄鉱の分解とそれに伴う砒素の放出,および坑内水の酸性化を促進させていることが考えられる。また粘土鉱物を含む粘土化帯や弱変質帯では砒素の溶出量(~1.4mg/l)や溶出液の酸性度(pH=2.4~8.2)が硫化帯よりも明瞭に小さい。したがって,本地域では岩石からの重金属類の溶出量を判断するうえで変質鉱物組み合わせが重要な指標になる。(著者抄録)
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分類 (1件):
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変成岩 
引用文献 (29件):
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