抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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海洋生態系における低次生産を把握する上で,動・植物プランクトンの季節変化を明らかにすることは重要である。このうち,植物プランクトンの動態は衛星リモートセンシングなどにより,詳細な時系列変動についての評価ができるが,動物プランクトンの動態は従来行われてきたプランクトンネットによる採集ではどうしても時間的な解像度が粗く,詳細な時系列変動についての評価が困難であった。羅臼町では羅臼漁港沖約2.8km,水深350mの地点から深層水を取水しており(知床らうす深層水),取水した深層水に含まれる粒子(主に動物プランクトン)は深層水給水施設にてフィルターして除去している。本研究はこのフィルターに捕集された動物プランクトンをフィルター掃除のタイミングに合わせて回収し,ホルマリン固定試料として保存し,時間解像度の短い時列試料を得て,知床周辺海域の動物プランクトン群集の詳細な季節変化を明らかにすることを目的としている。(著者抄録)