抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
筆者らは,連動図表の作成の誤りを無くし作成者の負担を軽減するために「連動図表作成支援システム」を開発してきた。そこでは,配線略図そのものから連動表を自動生成することを重点的に行ってきた。しかし,実際には配線略図には表現きれない条件が多く存在しており,システム化当初では曖昧に自動生成して,後から作成者が修正することとしていたので,自動生成の度に修正が必要となる。専門家が行っている作業をコンピュータにより実現しようとするエキスパートシステムの研究では,このような暗黙に持つ専門的知識を如何に組み込むかが常にネックとなって存在する。筆者らは,配線略図に記載されない不確定要素を明確化し連動表自動生成前に集約して最小限の事前設定を行うことで,最終的な自動生成を確実にする手法を考案した。本報告では,配線略図と連動表の間にある不確定性要素について,どのような連動論理があるのか,その連動論理をどのように自動生成するのかを述べた。不確定な連動論理には,事前設定を行うことで自動生成可能となるもの,大まかに決定して必要に応じて修正を行うもの,また事前設定項目の絞り込みが行えるものがある。いずれも,連動論理自動生成前に,不確定項目のみを集約した設定メニューによって効率的に作成するようにした。本手法による詳細な検証はまだ不十分であるが,基本的な枠組みは完成されたと考えている。