抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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GUI環境における基本的な操作であるポインティングを効率的にする手法に,領域によってオブジェクトの選択を行うエリアカーソルがある。エリアカーソルには,選択可能なオブジェクトを常に一つにするため,その移動に応じて表示領域が動的に変化するものがある。この動的な変化はポインティング操作に対して視覚的に影響を与える可能性がある。そこで本研究では,表示領域の大きさがユーザへ与える視覚的フィードバックの影響と,表示領域の縁からオブジェクトまでのすき間の影響を調査した。その結果,以下のことが確認できた。(1)表示領域の大きさがユーザへ与える視覚的フィードバックの影響はなかった,(2)ユーザは前述のすき間の大きさをもとにカーソルの必要移動距離を推測した,(3)そのすき間が,選択したいオブジェクトを選択できるようになるまでの距離より少し大きいと,すき間がその距離を正確に示している場合に比べてエラー率が低下した,(4)このようなすき間をもつエリアカーソルは,一般的なカーソルに比べてターゲット選択時間が最大49.5%短縮した。(著者抄録)