抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
充填層や不織布のように境界が数多く存在する場合に流体と固体壁面の相互作用を格子ボルツマン法(LBM)でモデル化すると,バウンスバック(BB)やハーフウエイBBでは解析精度が悪化する。本論文では,FilippovaとHanelの局面をモデル化する手法を改良したMei,Lou,Shyyによる手法(MLS法)を説明し,1)球形粒子充填層内の単相流解析,2)固体高分子型燃料電池(PEFC)の拡散層(GDL)としてカーボンペーパ内の二相流解析に適用した。1)では離散要素法を用いて粒子同士や粒子-充填層壁面との衝突などの移動挙動を模擬し,作成した充填層の境界にMLS法を用いて流動解析を行い,充填層の圧力損失の実験式による結果とほぼ一致することを確かめた。また,2)では模擬GDLを作成して壁面性状が液流動状態に及ぼす影響を検討し,PEFC発電に重要なガス拡散係数と含水率との関係を調べた。その結果,両者には強い非線形性があり,壁面が撥水性の場合には液水が細孔径の大きな孔から浸入し,小さな細孔のみからなるガス流路の屈曲度が増加して有効拡散係数が大幅に減少することが確かめられた。