抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,従来の検索エンジンにおける「キーワードの選定が利用者の力量に依存する問題」と「検索結果から利用者が真に求める情報を探さなければならない問題」の2つを問題提起する。それらを解決するため,従来の言語資源に比べて更新頻度が高いオンライン百科事典Wikipediaを言語資源として用いることを提案する。Wikipediaの記事は半構造化文書であり,新語や固有表現,同義語や関連語等を効率的に獲得できる。我々はこれらを蓄積したWikipediaシソーラスを構築し,さらにこれを組み込んだインタラクティブ型Web質問応答システムを構築した。質問応答システムの質問文解析において,Wikipediaシソーラスを用いた同義語によるキーワード拡張と利用者とのインタラクティブなキーワード選定により従来手法に比べ約6倍の同種の情報を獲得し利用者の力量を補助できることを確認した。また,Wikipediaから獲得した語彙やカテゴリ機能を用いた機械学習による回答抽出では,それを使わない場合と比べて回答精度が向上することを確認した。本論文では,Wikipediaシソーラス,インタラクティブ型Web質問応答システムの具体的な構築方法とともに,評価実験の結果について述べる。(著者抄録)