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J-GLOBAL ID：200902265664614508   整理番号：08A1232586

3種アザミウマ類に対するアカメガシワクダアザミウマの捕食能力

Predatory ability of Haplothrips brevitubus (Karny) (Thysanoptera: Phlaeothripidae) on three species of greenhouse thrips.

著者 (4件)： 福田健 (鹿児島県農業開発総合セ) ,  井上栄明 (鹿児島県農業開発総合セ) ,  柿元一樹 (鹿児島県 大隅地域振興局 曽於支所) ,  柏尾具俊 (農業技術研究機構 九州沖縄農研セ)
資料名： 九州病害虫研究会報  (Kyushu Plant Protection Research)
巻： 54  ページ： 74-77  発行年： 2008年11月25日 
JST資料番号： S0598A  ISSN： 0385-6410  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,アカメガシワクダアザミウマの捕食能力を検討するため,3種のアザミウマ類を用いた補食調査を行った。試験に用いたアザミウマ類はミカンキイロアザミウマ,ミナミキイロアザミウマ,ヒラズハナアザミウマとし,アザミウマ類のみを与えた区とイチゴ花粉とアザミウマ類を与えた区を設けた。結果,アザミウマ類のみを与えた場合の補食量はミナミキイロアザミウマで最大8.7頭,ミカンキイロアザミウマで9.4頭,ヒラズハナアザミウマで8.5頭となった。花粉も加えた場合の補食量は,ミナミキイロアザミウマで最大16.1頭,ミカンキイロアザミウマで14.0頭,ヒラズハナアザミウマで8.2頭となった。これらの結果は,タイリクヒメハナカメムシの補食能力には劣るものの,ククメリスカブリダニやニセラーゴカブリダニの補食能力と同等であった。研究の結果,アカメガシワクダアザミウマは,これらのアザミウマ類に対して天敵資材とした生物的防除材になりうると考えられた。

シソーラス用語： *アザミウマ類 ,  ミカンキイロアザミウマ ,  ミナミキイロアザミウマ ,  ダニ類 ,  *天敵 ,  動物行動
準シソーラス用語： Amblyseius eharai ,  Frankliniella intonsa ,  Haplothrips brevitubus ,  *アカメガシワクダアザミウマ ,  ニセラーゴカブリダニ ,  ヒラズハナアザミウマ ,  捕食

分類 (2件)： 生物的防除  (FC05030B) ,  昆虫・ダニによる植物被害  (FC04072U)

引用文献 (10件)：

• 柿元一樹・日本典秀・野田隆志 (2003) 鹿児島県産ヒメハナカメムシ類3種の飼育温度と日長に対する反応. 応動昆47: 19-28.
• 柿元一樹・井口拓士・井上栄明・櫛下町鉦敏 (2004) アザミウマ類によるニセラーゴカブリダニの捕食能力. 九病虫研会報50: 82-87.
• 柿元一樹・井上栄明・野田隆志・日本典秀・柏尾具俊・平野耕治・山口晃一・岡島秀治 (2006) ブースター天敵を用いたアザミウマ類の新生物的防除技術を目指して. 農業および園芸81: 371-379.
• Kakimoto K., H. Inoue, N. Hinomoto, T. Noda, K. Hirano, T. Kashio, K. Kushigemati and S. Okajima (2006) Potential of Haplothrips brevitubus (Karny)(Thysanoptera: Phlaeothtipidae) as a predator of mulberry thrips Pseudodendrothrips mori (Niwa)(Thysanoptera: Thripidae). Biological Control 37: 314-319.
• Lewis, T.(1973) Thrips: Their biology, ecology and economic importance, Academic Press (N. Y.), pp. 349.

タイトルに関連する用語 (4件)： アザミウマ類 ,  アカメガシワクダアザミウマ ,  捕食 ,  能力