抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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大型宇宙構造物への適用を想定した標記の液滴ラジエータにおいて,傾斜壁面への衝突により液滴流を回収する場合について,衝突角の閾値を実験的に調べた。この閾値は,液滴流の衝突の際に,飛散あるいは捕集する条件となるものである。シリコーンオイル(粘度50,30及び10cSt)を作動流体とし,真空室を用い,ピエゾ振動子により射出した液滴流の傾斜面との衝突を高速度カメラで観察した。傾斜角は,高Ohnesorge(Oh)数域での実験では60度,角度変更実験では45,60,75及び90度とした。測定結果を,閾値となる無次元数K(=We×Oh
-0.4)及びN
A(=We/Oh)と無次元波数κとの関係,Oh-Weで示した。また,角度を変更した場合について,K-κ,N
A-κ,Oh×Re
1.25-κの関係を示した。これらの関係から,K,N
A及びOh×Re
1.25で整理した閾値は角度による影響のあることが分かった。粘性による摩擦損失を考慮した長さを用いたRe数を用いることで,角度を変更した場合の閾値を整理できることを示した。また,微小重力下における閾値は,Re数とOh数で整理できることを述べた。