抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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航空機の並進運動は速度及びその方向を示す経路角と方位角を状態変数とし,推力及び姿勢を表す仰角とバンク角を入力変数とする非線形運動方程式で表せる。巡航飛行では最小消費燃料を与える高度と最短時間を実現する速度を選択して飛行経路最適化を図るが,初期仮定解に対して線形近似の仮定で修正量を導く解法はオンラインによる実用化に適さない。本論文では,微分方程式を差分方程式に置き換えて非線形連立方程式とすることで計算量が確定しており,解の収束範囲が広いホモトピー法の適用を試みた。解が既知の非線形方程式を連続的に変化させると解も連続的に変化する性質を用い,最適制御問題の必要条件を満たす解を求める。実際に水平面内の飛行経路の最適化問題を例に航空機の姿勢が連続的,かつ穏やかに変化するような追従制御に負担の少ない経路を求めたところ,十分な精度が得られる制御区間の分割数が50の場合でも2.36秒で計算が行えた。また,評価関数の最小化から解を求めるホモトピー法による直接法を説明し,ロケットの最適打上げ問題に適用した。