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J-GLOBAL ID:200902269110799994   整理番号:09A0423350

インフルエンザウイルスポリメラーゼのキャップスナッチング・エンドヌクレアーゼは,PAサブユニットに存在する

The cap-snatching endonuclease of influenza virus polymerase resides in the PA subunit
著者 (11件):
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巻: 458  号: 7240  ページ: 914-918  発行年: 2009年04月16日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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インフルエンザウイルスのポリメラーゼは,PA,PB1,PB2の3つのサブユニットからなるヘテロ三量体で,ウイルス感染細胞中でウイルスRNAゲノムの8つに分かれた領域の複製と転写を行う。このポリメラーゼは,独特な「キャップスナッチング(cap-snatching)」機構によって細胞の転写産物からキャップをもつ短いプライマーを作製し,これを使ってウイルスメッセンジャーRNAを合成する。PB2サブユニットが宿主のmRNA前駆体の5′キャップに結合し,その後,ウイルスエンドヌクレアーゼがキャップから10~13ヌクレオチドのところを切断する。このエンドヌクレアーゼはこれまで,PB2サブユニットかPB1サブユニットに存在すると考えられていた。今回我々は生化学研究および構造研究により,このエンドヌクレアーゼの活性部位がPAサブユニットのアミノ末端側209残基に含まれることを明らかにする。このドメインには,マンガンイオンで強く活性化される内在性のRNA,DNAエンドヌクレアーゼ活性があり,完全な三量体ポリメラーゼのエンドヌクレアーゼ活性の既知の特徴と一致する。また,このエンドヌクレアーゼ活性は,インフルエンザウイルスのエンドヌクレアーゼの阻害剤として知られる2,4-ジオキソ-4-フェニルブタン酸によって阻害される。PAドメインの結晶構造から,リゾルベースやII型制限エンドヌクレアーゼによく似たコア構造が明らかになった。活性部位はインフルエンザウイルスすべてで保存されている1個のヒスチジン残基と集まった3個の酸性残基からなり,これらが2個のマンガンイオンと結合し,その立体配置は金属イオン2個を必要とするほかのエンドヌクレアーゼとよく似ている。活性部位の2個の残基が変異すると,ポリメラーゼのエンドヌクレアーゼ活性が特異的に失われることは,既に知られている。これらの結果は,新しい抗インフルエンザ薬となる可能性のあるエンドヌクレアーゼ阻害剤の最適化を促進するだろう。Copyright Nature Publishing Group 2009
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