文献

J-GLOBAL ID：200902269248041650   整理番号：09A0063913

局地循環モデルを用いた火星における人工閉鎖環境の気象要素の検証

An Estimation of Meteorological Conditions in an Artificial Closed System on Mars

著者 (2件)： 新井真由美 (筑波大学大学院生命環境科学研究科) ,  木村富士男 (筑波大学大学院生命環境科学研究科)
資料名： Eco-Engineering  (Eco-Engineering)
巻： 20  号： 4  ページ： 159-164 (J-STAGE)  発行年： 2008年 
JST資料番号： L1390A  ISSN： 1347-0485  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 火星に人工的に閉鎖環境を仮定し,内部に乾燥空気を導入し,温室効果から生物生存に適した機種的に温和な環境が創出できるかを,コンピューター・シミュレーションによる局地循環モデルで検証した。既存研究と異なる点は,利用するエネルギーを太陽光のみとし,火星で植物が生育できる適切な温度,気温の日較差が実現できるかを定量的に調べたことである。数値モデルの概要を説明し,天蓋高度差による影響,大気の透過率による影響,季節変化の影響,及び天蓋の層数増加による影響,に関する検討結果を示した。火星に設置した人工的閉鎖環境の天蓋の層数を調節することにより,温室効果で適切な温度環境を作出することが可能であることが分かった。

シソーラス用語： *火星 ,  *環境 ,  *閉鎖生態系 ,  気象条件 ,  気象要素 ,  太陽光 ,  温室効果 ,  モデリング ,  モデル ,  計算機シミュレーション ,  *惑星 ,  計算機利用 ,  利用
準シソーラス用語： *人工環境 ,  循環モデル

分類 (2件)： 研究開発  (DA01040C) ,  惑星  (DB04020E)

引用文献 (28件)：

• Averner, M. M. and MacElroy, R. D., 1976 : On the Habitability of Mars : An Approach to Planetary Ecosynthesis, NASA SP-414, Washington, D. C., 105pp.
• Birch, P., 1992 : Terraforming Mars quickly. J. Br. Interplanet. Soc., 45, 331-340.
• Bucklin, R. A., Fowler, P. A., Rygalov, V. Y., Wheeler, R. M., Mu, Y., Hublitz, I. and Wilkerson, E. G., 2004 : Greenhouse design for the Mars environment: Development of a prototype, deployable dome. Acta Hort. (ISHS), 659, 127-134.
• Busch, N. E., 1973 : On the Mechanics of Atmospheric Turbulence. Workshop on Micrometeorology (ed. by Haugen, D. A.). Am. Meteorol. Soc., Boston, pp. 1-65.
• Cucinotta, F. A., Kim, M. Y. and Ren, L., 2005 : Managing Lunar and Mars Mission Radiation Risks, Part I : Cancer Risks, Uncertainties, and Shielding Effectiveness, NASA/TP-2005-213164, 1-32.

タイトルに関連する用語 (6件)： モデル ,  火星 ,  人工 ,  閉鎖環境 ,  気象要素 ,  検証