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J-GLOBAL ID：200902269276679300   整理番号：09A0492944

鉄筋コンクリート柱の損傷過程におけるせん断伝達メカニズムに及ぼす軸力の影響

EFFECT OF AXIAL LOAD ON THE SHEAR-TRANSFER MECHANISM DURING SHEAR DAMAGE PROGRESS IN R/C COLUMNS

著者 (2件)： 篠原保二 (東京工大 建築物理研究セ) ,  林靜雄 (東京工大 セキュアマテリアル研究セ)
資料名： 日本建築学会構造系論文集  (Journal of Structural and Construction Engineering (Transactions of AIJ))
号： 639  ページ： 897-905  発行年： 2009年05月30日 
JST資料番号： F0393B  ISSN： 1340-4202  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本論ではRC柱のせん断亀裂挙動に与える軸力とせん断補強筋量の影響を実験的に検討し,その結果に基づき軸力の影響を考慮した損傷評価法を提示した。さらにFEM解析を行い,せん断損傷過程におけるせん断伝達メカニズムの遷移について考察した。この検討の主な結果は以下の通りである。1)軸力比の増加に伴い,せん断亀裂角度およびせん断すべり量は増加する。2)せん断補強量を2倍にすると亀裂幅は半減し,亀裂は分散する。3)せん断補強筋量を増すと亀裂剛性も増すが,軸力の増加は亀裂剛性の低下を招く。4)せん断補強筋の歪はせん断亀裂幅によるせん断損傷の指標となる。5)せん断補強筋の歪を指標として軸力を考慮したせん断力伝達機構に対する評価式を示し,その妥当性を確認した。

シソーラス用語： *柱 ,  破壊モード ,  *剪断破壊 ,  応力伝達 ,  亀裂伝搬 ,  *鉄筋コンクリート柱 ,  剪断補強筋比 ,  検証実験 ,  *立体

分類 (3件)： コンクリート構造  (RA04030A) ,  柱  (HD03030S) ,  構造力学一般  (HD01000X)

引用文献 (20件)：

• 1) 日本建築学会:鉄筋コンクリート造建物の耐震性能評価指針(案)・同解説,2004.1
• 2) 日本建築学会:鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説,1999.11
• 3) 中村陽介,長江拓也,香取慶一,林靜雄:鉄筋コンクリート柱の損傷過程におけるせん断ひび割れ挙動および評価法に関する研究,コンクリート工学年次論文集,Vol.27,No.2,pp.211~216,2005
• 4) 河合繁,中村陽介,香取慶一,林靜雄:RC造柱の損傷過程に軸方向力及び断面形状が及ぼす影響,コンクリート工学年次論文集,Vol.25, No.2, pp265~270, 2003.7
• 5) 半田士昌,中村陽介,香取慶一,林静雄:RC柱の損傷過程におけるせん断ひび割れ挙動評価に関する研究,コンクリート工学年次論文集,Vol.26,No.2,pp.217~222,2004.7

タイトルに関連する用語 (5件)： 鉄筋コンクリート柱 ,  損傷過程 ,  せん断 ,  メカニズム ,  軸力