抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,露光装置用に開発したアクティブ除振台の水平方向に搭載する加速度センサの傾斜による重力成分を補正することにより,同除振台で重要な役割をする速度ループの応答をあげ,外乱に対するロバスト性を向上させることを目的とし,システムに十分なダンピング特性を確保し,安定したアクティブ除振台の性能を達成した。これにより得た主な知見を次に示した。1)半導体露光装置の除振台には振動検出センサとして加速度センサを搭載しているが,水平方向の加速度センサには傾斜重力成分がのり,これが除振台の性能を不安定にし性能を悪化させるため,本体の位置をモニタしている位置センサで除振台本体の傾斜を計測し,加速度センサの傾斜重力成分を補正したこと,2)設置床は,z方向の膜振動が支配的であり,床の回転成分は無視でき,装置のベース部も床と一体で運動しているため,本体の傾斜角は装置べ一ス基準で計測でき,この情報で水平加速度センサの傾斜重力成分のキャンセルができること,3)水平加速度センサの傾斜重力成分のキャンセルにより,除振台のダンピング性能確保に十分な速度周波数応答性能を満足できること。