抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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布の紫外線防御能に色相,明度がどのように関与するのかを調べるために,直接染料で染色したセルロースフィルムと綿布,市販染色布,薄手の市販染色レーヨンおよびポリエステルタフタ布を用いて色による効果を検討した。染色布の紫外線透過スペクトルは,タフタのような薄い布では,用いられた染料によって透過波長のピークが異なるが,金巾以上の厚さでは,染料濃度3%o.w.f.でいずれの染料においても全波長領域で10%以下の低い透過を示した。染色布の防御指数(UPF)は明度が同じ場合には,黄>赤>青・黒の順で大きく,色相によって防御能は異なった。セルロースを素材とするチノクロス,ツイル,ブロード,タフタおよびポリエステルタフタは,いずれも白布ではUV-B,UV-A防御能を有しないが,染色によってUPFが上昇し防御能を持った。測定した最も薄いタフタが紫外線防御能を有するための条件はセルロースの場合は色相に関係なくL値が25以下であること,ポリエステルの場合は黄ではL値が86以下,赤と青は67以下,黒は60以下であること,370nmの透過率が10%以下であることであった。