抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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高知大学気象情報頁では気象庁が運営する気象衛星ひまわりによって観測された画像を気象業務支援センター経由で入手し,画像処理をほどこした後インターネットによって提供している。また保存書庫には過去に取得された気象衛星画像を保存していて,教育や研究の目的で自由に利用することができるようになっている。そこで,その画像データを特徴別に分類し,DB整理などに利用できないかと考えた。画像データの特徴を分類するのに多次元データ解析を行う。多次元データ解析にはいくつかの手法があるが,本研究では主成分分析を用いる。この手法は,多変量データを統合し,新たな総合指標を取り出すためのもので,相関関係にあるデータの総合力や特徴を表すことに優れている。本研究では元の画像と主成分分析を行った画像を時系列的に見比べることで,説明変量の圧縮により細かい成分の動きは失ったが,全体の大きな動きは再現できた。これは衛星画像にも主成分分析を使える可能性があることを示している。また,それぞれの主成分ベクトルを時系列的に見ることで,その変化を地域ごとの特徴として捉えることが出来た。今後,解析するデータを増やすことで,様々な気象現象との関連性を抽出することが可能であると思われる。(著者抄録)