抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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食品廃棄物を食品循環資源として飼料等に有効利用するために,牛乳と市販飼料の混合液状給与が発育,と体成績及び肉質に及ぼす影響について検討した。試験は市販飼料を給与する対照区,市販飼料と牛乳を1:1,1:2,1:3の割合で混合給与する1:1区,1:2区,1:3区の4試験区を設け,30から110kg時まで実施した。1。肥育前期では牛乳の混合割合が多くなるにつれて1日平均増体量が高くなり,飼料要求率も改善された(P<0.05)。しかし,肥育後期では差は認められなかった。全期間を通じては,牛乳を混合給与した区が対照区に比べ,増体に優れる傾向が見られた。また,飼料要求率は1:2区,1:3区で改善された(P<0.05)。2。と体成績については牛乳の混合割合が高くなるにつれて,背脂肪厚が高くなる傾向が認められたが,それ以外の項目については差は認められなかった。3。肉質については背脂肪内層の融点が1:2区,1:3区で対照区より高くなった(P<0.05)。また,腎脂肪の融点も同様の傾向を示した。また,その他の項目には差は認められなかった。4「しゃぶしゃぶ」による官能検査において,差は認められなかった。以上のことから,市販飼料と牛乳を混合給与することにより,若干,原脂になる傾向が認められるが,1日平均増体量,飼料要求率が改善され,脂肪融点が高く,しまりのある豚肉生産が可能であることが示唆された。(著者抄録)