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J-GLOBAL ID：200902274082877066   整理番号：08A0627785

透析による多糖類の自己組織化-液晶ゲルの形成-

Self-organization of polysaccharides induced by dialysis-Liquid crystalline gel formation-

著者 (2件)： 古澤和也 (群馬大) ,  土橋敏明 (群馬大)
資料名： Cellulose Communications  (Cellulose Communications)
巻： 15  号： 2  ページ： 62-66  発行年： 2008年06月01日 
JST資料番号： L3993A  ISSN： 1342-730X  CODEN： CCOMFD  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 生体内では蛋白質,多糖類などの高分子がゲル状態を保ちながら配向している例が多く見られる。これを人工的に再現する方法について検討した結果,透析によって配向したゲル(液晶ゲル)を得た。これはカードランの透析によるゲル形成に関する研究から生れた。そして液晶構造形成にはカルシウムイオンの流れが必要であることを認めた。この方法はDNAのゲル化にも応用できる。カードランやDNAの液晶ゲル形成過程において複屈折と濁度がほぼ同時に増加することが知られている。これは高分子鎖の架橋によるゲル化と高分子鎖の配向による液晶化がカップリングしていることを示唆する。また初期過程における液晶成長速度の時間依存性から透析膜を通したイオン拡散が律速していることが分かった。さらにコラーゲン,ミオシン,絹フィブロイン,アルギン酸,CMCなどを液晶ゲル化できた。液晶ゲルの応用可能な用途として偏光レンズの製造,環境浄化材料,環境汚染センサ,医用素材などを挙げた。

シソーラス用語： 高分子液晶 ,  ゲル ,  液晶 ,  *多糖類 ,  *透析 ,  *配向 ,  ガム ,  グルカン ,  カルシウム化合物 ,  金属イオン ,  イオン電流 ,  DNA【核酸】 ,  複屈折 ,  混濁度 ,  架橋【高分子】 ,  ゲル化 ,  イオン拡散 ,  *自己組織化 ,  カードラン ,  カルシウムイオン ,  *液晶ゲル
準シソーラス用語： イオン流 ,  濁度

分類 (3件)： 多糖類  (CF10054P) ,  高分子溶液の物理的性質  (CG02013S) ,  液晶一般  (BK03010L)

引用文献 (13件)：

• Dobashi, T., Nobe, M., Yoshihara, H., Yamamoto, T., Konno, A., Langmuir, 20, 6530-6534,(2004).
• Dobashi, T., Furusawa, K, Kita, E., Minamisawa, Y., Yamamoto, T., Langmuir, 23, 1303-1306,(2007).
• Furusawa, K, Saito, H., Tsugueda, A., Narazaki, Y., Dobashi, T., Yamamoto, T., in submitting.
• 紺野昭, 金蘭短期大学研究誌, 28, 185-192,(1997).
• Sato, M., Nobe, M., Dobashi, T., Yamamoto, T., Konno, A., Colloid Polym. Sci., 284, 293-300,(2005).

タイトルに関連する用語 (4件)： 透析 ,  多糖類 ,  自己組織化 ,  液晶ゲル