抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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北太平洋亜寒帯域はHNLC海域で,西部は低水温-高クロロフィル,東部は高水温-低クロロフィルによって特徴づけられる。西部の沿岸域では顕著な春季植物プランクトンブルームが見られ,植物プランクトンバイオマスに季節変動があるが,東部ではこうした変動は周年を通して見られない。植物プランクトン群集の地理的変動は,西部で大気やオホーツク海からの鉄供給量が多いことが要因と考えられている。こうした植物プランクトン群集の地理的変動は,動物プランクトン個体数や群集構造に影響を与えることが予想される。動物プランクトン群集の東西差として,体長が西部で大型なこと,生活史タイミングや世代時間が異なることが報告されているが,動物プランクトン群集構造全体に関する知見は乏しい。本研究は,東西北太平洋亜寒帯域の165°E線と165°W線でほぼ同時期に同じ方法で動物プランクトンを採集・解析し,動物プランクトン群集の東西差を明らかにすることを目的とした。(著者抄録)