文献

J-GLOBAL ID：200902275273719980   整理番号：09A0182170

電解法による畜産排水からのリン酸塩の回収

Recovery of Phosphate from Livestock Wastewater by Electrolysis

著者 (5件)： 田中恒夫 (前橋工科大) ,  小池範幸 (池原工業) ,  佐藤孝志 (サラフジ) ,  新井忠男 (ヤマト) ,  平靖之 (群馬工高専)
資料名： 水環境学会誌  (Journal of Japan Society on Water Environment)
巻： 32  号： 2  ページ： 79-85  発行年： 2009年02月10日 
JST資料番号： Z0777A  ISSN： 0916-8958  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 畜産・工場排水等の高濃度排水からのリン酸塩の効率的回収を目的として,電解によるリン酸塩の結晶化プロセスを新たに提案し,その可能性について検討した。電解によるpH変化により,リン酸塩は陰極表面付近においてカルシウム,マグネシウムおよびアンモニア性窒素等とともに結晶化した。陰極表面に付着した結晶性物質は,リン酸マグネシウムアンモニウム(MAP)とヒドロキシアパタイト(HAp)の混合物と考えられた。しかしながら,本実験ではMAPの生成量は少なかった。電極セルにおける物質収支より,リン酸マグネシウムが同時に生成されたと考えられた。また,回収した結晶性物質の中にはカリウムが一定量含まれていた。電解による結晶性物質の生成効率は,電極材質,電極表面形状および電極配列に依存して変化した。(著者抄録)

シソーラス用語： 有用物質回収 ,  電解 ,  電極材料 ,  *資源再生 ,  ヒドロキシアパタイト ,  回収率 ,  *リン酸塩 ,  燐灰石 ,  リン酸マグネシウムアンモニウム ,  畜産排水

分類 (1件)： 農業廃棄物の利用  (FB07050I)

引用文献 (11件)：

• ABELSON, P. H. A potential phosphate crisis. Science. 1999, 283, 2015
• 小田部廣男. リン資源の現在と未来. Gypsum & Lime. 1987, 210, 49-58
• 森山克美. 都市排水からのリン回収技術の現状と展望. 水環境学会誌. 2004, 27, 10, 636-639
• 村山勝男. 排水中のリン除去とリサイクリング. 資源環境対策. 1992, 28, 12, 1099-1106
• SUZUKI, K. Removal of phosphte, magnesium and calcium from swine wastewater through crystallization enhanced by aeration. Water Rearch. 2002, 36, 2991-2998

タイトルに関連する用語 (3件)： 電解法 ,  畜産排水 ,  リン酸塩