抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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最近,機械設計だけではなくいろいろな分野で用語として安全に代わり「安心・安全」が多用される。安全は製品の物理的・技術的問題であるが,安心・安全はそれらに加えてユーザと設計者とを包む社会的な意味合いまで含む。また「変遷」の意味も,前者は材料力学を中心とする安全の工学史・技術史に限定されるが,後者はそれを取巻く社会思想の歴史的変遷をも含むことになる。本報では,製品安全に携わる一工学者の観点からこれらについて解説した。主な内容項目を次に示した。1)機械の安全設計の技術変遷:機械と食品の安全・安心の変遷,セーフライフ(安全寿命)設計,フェールセーフ設計,2)安全と消費者の関係の変遷,3)安全を取巻く国際環境:機械の安全設計の国際規格,リスクアセスメント原則,4)安全・安心の変遷のモデル化:啓蒙の時代(近代科学の勃興と実在判断),近代市民社会の勃興(認識自我の目覚め),現代の幕開け(存在論的自己の目覚め),協調型社会の到来(自己分散的深い自己の追求),5)安心・安全なものづくりに向けて:パラダイムシフト。