抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
鉄筋コンクリート構造導入期(明治20年代~昭和8年頃)の文献の分析を通し,技術導入過程に関して以下の点を明らかにした。1)導入の初期には様々な形式の算定理論がもたらされたが,その相違は,紹介者の使用する語や記号の差異として表れた。2)鉄筋コンクリート構造を普及させるために,経済的な要因を考慮して標準化を行う等の工夫がされたが,関東大震災後には方針がやや変化し,耐震性が重視されるようになった。3)普及の方針にそぐわなかった異形鉄筋は,震災を期に排除された。これらの点から,文献等を通じて海外から導入された技術情報は,必ずしも正確性や合理性の観点からのみ選択されたのではなく,当時の日本の技術水準や経済的な制約から大きな影響を受けたと考えられる。