抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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利根川本流におけるカワヒバリガイの分布を調査して,利根川水系における定着の現状を明らかにすることを目的とした。また,周辺河川や湖沼も調査し,本種が分布を拡大した過程を検討した。河口から上流120kmまで分布が確認でき,河口から26kmの地点で最高密度が確認された。周辺では,小貝川,長門川,江戸川,手賀沼などでも広い分布が確認され,生息域が利根川本流から離れた場所に及んでいた。河口堰より下流では本種の生存率が低くなったが,海水の流入による塩分濃度の増加が原因と推定した。利根川の本種は小貝川との合流点より下流に多いことから,利根川に生息する本種の一部は,霞が浦から小貝川への水の移動に由来すると推定した。水や水産物の移動にともなう本種の浸入には注意が必要と指摘した。