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J-GLOBAL ID：200902278218424929   整理番号：09A0131820

微生物において作動しているメナキノン生合成別経路

An Alternative Menaquinone Biosynthetic Pathway Operating in Microorganisms

著者 (7件)： HIRATSUKA Tomoshige (Toyama Prefectural Univ., Toyama, JPN) ,  FURIHATA Kazuo (Univ. Tokyo, Tokyo, JPN) ,  ISHIKAWA Jun (National Inst. Infectious Diseases, Tokyo, JPN) ,  YAMASHITA Haruyuki (ADEKA Corp., Tokyo, JPN) ,  ITOH Nobuya (Toyama Prefectural Univ., Toyama, JPN) ,  SETO Haruo (Tokyo Univ. Agriculture, Tokyo, JPN) ,  DAIRI Tohru (Toyama Prefectural Univ., Toyama, JPN)
資料名： Science  (Science)
巻： 321  号： 5896  ページ： 1670-1673  発行年： 2008年09月19日 
JST資料番号： E0078A  ISSN： 0036-8075  CODEN： SCIEA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： メナキノンは,微生物の呼吸経路において必要不可欠成分で,大腸菌では7つの酵素を介してコリスミ酸からmen経路によって生合成される。しかし,ヘリコバクターピロリ菌(H.pylori)およびカンピロバクター菌(Campylobacter jejuni)を含めたいくつかの病原菌はmen経路を持たないのにも関わらずメナキノンを生合成する。本研究では,men経路を経由しないメナキノン生合成経路を同定する目的で,非病原性放線菌を用いて生物情報スクリーニング,遺伝子ノックアウト,ショットガンクローニング,および組換え酵素使用によるin vitro解析によって検討した。その結果,別経路の大まかな輪郭(フタロシン経路)が明らかとなり,乳酸菌などヒトと共生する腸内細菌にはこの別経路が欠失していることが分かった。この結果を踏まえると,フタロシン経由のこの別経路を標的とする治療薬は,腸内細菌に影響を与えることなく標的病原菌を抑えることができるものと予測される。

シソーラス用語： *キノン ,  *ビタミンK ,  *ポリエン ,  *脂環式化合物 ,  *芳香族縮合化合物 ,  *代謝経路 ,  呼吸 ,  *微生物 ,  大腸菌 ,  Helicobacter pylori ,  Campylobacter jejuni ,  遺伝子クローニング ,  乳酸菌 ,  遺伝子破壊 ,  スクリーニング ,  情報科学 ,  生物学 ,  欠失突然変異 ,  薬物
準シソーラス用語： *メナキノン ,  *生合成経路 ,  バイオインフォマティクス

分類 (2件)： 抗細菌薬の基礎研究  (GW17020S) ,  代謝と栄養  (EG03054K)

タイトルに関連する用語 (4件)： 微生物 ,  メナキノン ,  生合成 ,  経路