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J-GLOBAL ID：200902279988766921   整理番号：08A0389743

異種命令混在実行プロセッサにおけるプロセススケジューリング手法

The process scheduling method for an SMT processor OROCHI

著者 (3件)： 山原幹雄 (奈良先端科学技術大学院大) ,  中田尚 (奈良先端科学技術大学院大) ,  中島康彦 (奈良先端科学技術大学院大)
資料名： 情報処理学会研究報告  (IPSJ SIG Technical Reports)
巻： 2008  号： 19(ARC-177 HPC-114)  ページ： 73-78  発行年： 2008年03月05日 
JST資料番号： Z0031B  ISSN： 0919-6072  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年の組み込み機器では,高度なマルチメディア処理性能が要求されており,性能向上の為に汎用プロセッサとは別にDSPなどの専用プロセッサを搭載している。しかし,複数のプロセッサを搭載する事は省電力の点において短所となる。そこで,我々はマルチスレッド実行を拡張して1つのプロセッサで異種命令セットを同時に混在実行するプロセッサOROCHIを提案している。OROCHIではメディアアプリケーシヨンのQoS(Quality of Service)保障が重要な課題である。混在実行中の他のアプリケーションの予期しないキャッシュミスの発生により,メディアアプリケーションの実行が阻害されることがあるからである。従来は,ハードウェアでキャッシュを均等に分割し,互いに干渉させない方法が提案されてきたが,ハードウェアでの解決は回路コストの増加を招く。そこで本研究ではOSスケジューラによる方法を提案する。提案手法をμClinuxに実装しMiBenchで評価した結果,従来のスケジューラと比較して優先アプリケーションのIPCが6.3%向上した。(著者抄録)

シソーラス用語： *命令セット ,  命令制御 ,  *スケジューリング ,  マルチメディア ,  ソフトウェア ,  Linux ,  実装設計 ,  ベンチマーク ,  性能評価 ,  高速化 ,  優先順位 ,  キャッシュメモリ ,  分割法
準シソーラス用語： スケジューラ

分類 (2件)： ディジタル計算機方式一般  (JC02010O) ,  オペレーティングシステム  (JD03020J)

引用文献 (9件)：

• 片岡晶人. VLIW型命令キューを持つOROCHIの命令スケジューリング機構. 情処研報. 2007, 2007-ARC-172, 25-30
• 島田貴史. 異種命令セット同時実行プロセッサOROCHIの構成. 情処研報. 2006, 2006-ARC-170, 55-60
• ARM Limited. ARM Architecture Reference Manual. ARM DDI0100E, 2000. 2000
• 富士通株式会社. FR550 Series Instruction Set Manual. 2002
• SHIMADA, H. Outline of OROCHI : A Multiple Instruction Set Executable SMT Processor. IWIA, 2007. 2007

タイトルに関連する用語 (4件)： 命令 ,  プロセッサ ,  プロセススケジューリング ,  手法