文献

J-GLOBAL ID：200902280144101248   整理番号：09A0728720

限られた期間のデータを用いたプレート境界面の摩擦パラメタ範囲の拘束

Constraining Interplate Frictional Parameters Using Limited Terms of Observation Data

著者 (5件)： 光井能麻 (海洋研究開発機構 地球内部変動研究セ) ,  堀高峰 (海洋研究開発機構 地球内部変動研究セ) ,  宮崎真一 (京大) ,  平原和朗 (京大) ,  金田義行 (海洋研究開発機構 海洋工セ)
資料名： 地震  (地震第2輯)
巻： 61  号： 4  ページ： 149-159  発行年： 2009年05月16日 
JST資料番号： G0931A  ISSN： 0037-1114  CODEN： JISHA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 地震後の余効すべりやスロースリップ発生域の摩擦パラメータ推定を行うための予備実験として,2自由度断層モデルを用い,限られた期間の観測データでパラメータがどのように拘束されるかを検討した。その結果以下のことが分かった。データ期間の違いによってパラメータ範囲の拘束の仕方が異なる。顕著な非定常すべりを含まないデータを利用すると,データ期間内に非定常すべりを含むパラメータを除外できる。他の領域のすべり履歴もパラメータ範囲の拘束に利用可能である。以上の結果は,モデル領域内のあらゆる場所・期間のデータがパラメータ範囲の拘束に利用でき,個々の問題に応じて適切な処理を行うことで摩擦パラメータの推定が可能であることを示す。

シソーラス用語： *面 ,  *摩擦 ,  *パラメータ推定 ,  震源モデル ,  滑り面 ,  地震 ,  滑り ,  スロー地震
準シソーラス用語： *プレート境界面 ,  断層モデル ,  スロースリップ ,  余効滑り

分類 (2件)： 地球内部物理学一般  (DC03010P) ,  地震の物理的性質  (DC03050H)

引用文献 (18件)：

• DIETERICH, J. H. Modeling of rock friction 1. Experimental results and constitutive equations. J. Geophys. Res. 1979, 84, 2161-2168
• FUKUDA, J. Fault friction parameters inferred from the early stages of afterslip following the 2003 Tokachi-oki earthquake. J. Geophys. Res. 2009
• HEKI, K. Silent fault slip following an interplate thrust earthquake at the Japan Trench. Nature. 1997, 386, 595-598
• HIROSE, H. A slow slip thrust slip event following the two 1996 Hyuganada earthquakes beneath the Bungo Channel, southwest Japan. Geophys. Res. Lett. 1999, 26, 3237-3240
• JOHNSON, K. M. Frictional properties on the San Andreas fault near Parkfield, California, inferred from models of afterslip following the 2004 earthquake. Bull. Seismol. Soc. Am. 2006, 96, S321-S338

タイトルに関連する用語 (4件)： プレート境界面 ,  摩擦 ,  パラメタ ,  拘束