抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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一級河川吉井川から人工河川倉安川の取入口に造られた吉井水門は,延宝7(1679)年に供用を開始したもので,わが国で「現存し,かつ,創建以来の構造を保っている」最古の運河閘門と言える。一方,埼玉県の見沼通船堀(1731年)は,1982(昭和57)年に国指定史跡となり,近年いくつかの木造閘門が復元され,著名度が増し,多くの資料に「日本最古」と謳われるようになった。現存する1679年の運河閘門に対し,現存しない1731年の運河閘門の方が高く評価されているようだ。本論文の目的は,吉井水門が「現存し,かつ,創建以来の構造を保っている」日本最古の運河閘門であることを,1)近世期の運河閘門の全国調査,2)現存する閘門のオリジナル度調査の2点から,客観的に立証することだった。本文は,その調査・考証内容について記した。