抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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和服の短時間および長時間着用実験時の心拍変動性を心拍変動スペクトル解析によって求め,和服の着心地を明らかにした。短時間着用実験では,ほとんどの被験者において,和服着用時の心拍数が減少し,HF/TPが大きくなって副交感神経活動が進んだ。長着を着て袋帯を締めた状態の方が心地よい状態であることが分かった。長時間着用実験では,和服着用直後HF/TPが小さくなり副交感神経活動が抑制された者と,和服着用直後にHF/TPが大きくなり副交感神経活動が進んだ者とが約半数ずつ認められた。和服の長時間着用時は,副交感神経活動が抑制されストレスになることが分かった。総合的な着心地は,和服着用直後に副交感神経活動が抑制され,HF/TPの階差が,曲線的に増加傾向を示すクラスタと,曲線的に減少傾向を示すクラスタとで評価に相違が認められた。全身の疲労感は,いずれのクラスタも時間経過とともに増加した。部位別には肩,背部,腰部,腹部の疲労感が大きくなり,和服着用の影響が認められた。