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J-GLOBAL ID：200902281432728006   整理番号：08A1228748

降雨に伴う空間γ線線量率の上昇:大気中ラドン濃度の評価-化学輸送モデルを用いた空間γ線線量率の予測可能性について-

著者 (2件)： 猪股弥生 (気象研) ,  千葉長 (気象研)
資料名： Isotope News  (Isotope News)
号： 655  ページ： 13-16  発行年： 2008年11月01日 
JST資料番号： G0331A  ISSN： 0285-5518  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 降雨時における空間γ線線量率の上昇をもたらす原因物質の元となる大気中の²²²Rnの空間的分布及び時間的変動に対する大気化学輸送モデルを用いた評価の有効性について記述した。2004年12月4~6日の岡山県における降雨時の空間γ線線量率の上昇に関連して,海洋性気団及び大陸性気団の²²²Rnの含有量の違いが原因であるとの推論を大気化学輸送モデルを用いて考察した。地表面からの放出による²²²Rnの供給,半減期3.8日での壊変,壊変物質の乾性及び湿性沈着による大気からの除去の過程を風で流す計算と共に進める大気化学輸送モデルにより,上記現象時の大気中の²²²Rnの空間的分布及び時間的変動を求めた。モデルにより得られた²²²Rnの気柱積算量の水平分布と地上の風向及び風速との関係によると,大陸性気団によって覆われた際に²²²Rn量が増加することを示唆する結果を得た。

シソーラス用語： *降雨 ,  *線量率 ,  γ線 ,  *ラドン222 ,  *大陸性気団 ,  環境モデル ,  大気モデル ,  空間分布 ,  経時変化 ,  自然放出 ,  半減期 ,  放射性崩壊 ,  乾性沈降 ,  湿性沈降 ,  風向 ,  風速 ,  海洋性気団
準シソーラス用語： 化学輸送モデル ,  空間放射線量率

分類 (2件)： 気圏環境汚染  (SB03020M) ,  環境の汚染及び防止  (MB02030K)

引用文献 (3件)：

• 小川登. 降雨に伴う空間γ線線量率の上昇-気象条件による事例解析-. Isotope News. 2006, 628, 6-8
• TANAKA, T. Y. Global simulations of dust aerosol with a chemical transport model, MASINGAR. J. Meteorol. Soc. Japan. 2005, 83, 255-278
• 田中泰宙. 放射性物質を用いた大気輸送モデルの輸送過程の検証実験. 名古屋大学大学院学位論文. 2005, 133-145

タイトルに関連する用語 (8件)： 降雨 ,  γ線 ,  線量率 ,  大気中 ,  ラドン濃度 ,  評価 ,  化学輸送モデル ,  予測可能性