ダイズ種子充実プロテオームの徹底的研究およびセイヨウアブラナの並行的研究との比較

KUMAR AGRAWAL Ganesh; KUMAR AGRAWAL Ganesh; HAJDUCH Martin; GRAHAM Katherine; THELEN Jay J.

文献

J-GLOBAL ID：200902281961464502 整理番号：08A0983481

ダイズ種子充実プロテオームの徹底的研究およびセイヨウアブラナの並行的研究との比較

In-Depth Investigation of the Soybean Seed-Filling Proteome and Comparison with a Parallel Study of Rapeseed

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資料名：
巻： 148 号： 1 ページ： 504-518 発行年： 2008年09月
JST資料番号： C0606A ISSN： 0032-0889 CODEN： PLPHA 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：アメリカ合衆国 (USA) 言語：英語 (EN)

植物は発芽や苗の初期成長のために,種子に蛋白質,油脂および炭水化物を蓄積している。ダイズにおける種子充実の代謝プロセスについて良く知るために,二次元ゲル電気泳動法(2D-GE)およびLC-MS分析と結びつけた半連続的多次元蛋白質同定法(Sec-MudPIT)を用いて,五つの生育段階における全種子蛋白質の分析を行った。2D-GEおよびSec-MudPIT分析によって,両データセットに70の蛋白質のみが共通の478の非冗長的蛋白質を同定し,2D-GEデータは同定された蛋白質の38%が複数の植物種によって表されていることがわかった。同定された蛋白質類は13が2D-GEのクラスに,15がSec-MudPITのクラスに属しており,代謝,貯蔵およびエネルギーに関与する蛋白質類は,同定した全蛋白質の61,1%(2D-GE)および42.2%(Sec-MudPIT)を占めていた。膜蛋白質は2D-GEよりSec-MudPITにおいて顕著(3倍)であり,これらのデータを既存のダイズプロテオームデータベースに統合した。蛋白質に富む種子と油脂に富む種子の代謝制御について知るために,この統合データベースをセイヨウアブラナについての同様な研究と比較した結果,種子充実中の脂肪酸生合成蛋白質類の発現がダイズよりセイヨウアブラナにおいて3倍高く,またセイヨウアブラナにおいて蛋白質数が約48%高くて,脂肪酸生合成をもたらす炭素同化/解糖系のための蛋白質量が80%高いことがわかった。これらの結果は,セイヨウアブラナの高い油脂が,解糖系に対するヘキソース類の関与,および最終的には新規脂肪酸生合成経路に対する機構的根拠を示した。

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生物学的機能 , 畑作物一般

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