抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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第一原理計算の基礎講座として連載を行なっており,今回はポテンシャルについて解説した。ポテンシャルについてはいろいろのものがあるが,ここでは第一原理計算(バンド計算)において扱われるポテンシャルの内の原子核に相当する部分についてのみである。原子核では,ポテンシャルは原子核の電荷(=陽子数)をZ,動径方向の座標をrとした時-Z/rとなるが,これを第一原理計算ではどのように扱うかを示した。より簡単な形で明示化するために,マフィンティン(マフィン焼器)ポテンシャルについて解説し,これには問題点もあることも指摘した。この問題点をより緩和する方法として,擬ポテンシャルがあり,これについて経験的擬ポテンシャル,ノルム保存型擬ポテンシャル,擬ポテンシャルの改良と発展,Kleinman-Bylanderの分離形を示し,第一原理計算とはいいながら擬ポテンシャルの導入あるいは「勘と経験」を働かせることの必要なこともあることを述べた。