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J-GLOBAL ID：200902283040855967   整理番号：09A0902917

伊能忠敬の地図作製と讃岐の伊能大図

著者 (1件)： 井村博宣 (日本大 文理)
資料名： 香川地理学会会報  (Kagawa Geography)
号： 29  ページ： 20-29  発行年： 2009年07月 
JST資料番号： L4305A  ISSN： 0912-6635  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 伊能忠敬が寛政12年から文化13年にかけて日本全土を実地測量し作製した伊能大図の作製過程と,それに描かれた讃岐について考察されている。伊能忠敬は高い測量精度を地図へ反映させるために,伸縮の少ない用紙を使ったり,針突法を用いることで測量データを正確に写すことなどの努力を行っている。讃岐が描かれている大図は4図幅あり,購入やHPでの閲覧が可能である。このうち『伊能大図(米国)彩色図』の「讃岐 高松 阿波」にある安戸池砂州の地形表現には誤りがあるが,それは旧陸軍が米国議会図書館所蔵の伊能大図を模写する際の着色ミスによるものである。

シソーラス用語： 過程 ,  *香川県 ,  人名 ,  地図 ,  *地図作成 ,  日本
準シソーラス用語： 伊能大図 ,  *伊能忠敬 ,  作製過程 ,  *讃岐 ,  地図作製

分類 (1件)： 測量学一般  (RC02010W)

引用文献 (20件)：

• 井村博宣 (2002):「安戸池におけるハマチ養殖業と釣り堀業の展開」, 香川地理学会『讃岐地図散歩』 (所収), 40~45ページ, 香川地理学会。井村博宜 (2006a):「伊能図にみる安戸池養魚場の立地特性」, 香川地理学会 井村博宣 (2006b):「讃岐国安戸池表記にみる米国議会図書館所蔵「伊能大図」複製図の資料的特性」, 日本大学地理学会 井村博宣 (2007):「伊能図と久米通賢図にみる近世安戸池の地形的特色」, 香川地理学会 井村博宣 (2008a):「高松藩領における伊能忠敬の測量」, 香川地理学会会報, 28, 29~41ページ。井村博宣 (2008b):「伊能忠敬の測量と実測図--高松藩を中心として」, 香川地理学会 井村博宣 (2009):「伊能大図 (米国) 彩色図における讃岐国安戸池の地形表現」, 日本大学文理学部自然科学研究所「研究紀要」, 44, 37~44ページ。
• 伊能家は、酒造業、米販売業、舟運業や貸金業を営んでいたほか、地主として農業経営をも家業としていた。
• 大谷亮吉は、高橋至時入門前の忠敬の測量・地図作製能力について、「少なくとも世上普通の測量師若しくは絵図師と称するものに匹敵する技能を具備せるものなるべし」と高く評価している。
• 例えば、4代前の影利は隠居後に周辺地域の重要事項をまとめた『部冊帳』27冊等の数多くの記録書を執筆し、一族の伊能魚彦は40歳を過ぎてから江戸へ出て加茂真淵に弟子
• 小普請組10人扶持。天文方高橋景保手附けとなる。

タイトルに関連する用語 (1件)： 地図作製