抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文では,クラークモデルに基づく携帯端末アンテナ評価用空間フェージングエミュレータを提案する。提案方式は,N本の周辺散乱体を円周上に等間隔で配置し,移相回路及び減衰回路により各散乱体の位相と振幅を制御可能とした構成であって,周辺散乱体の中心付近に多重波伝搬環境を構築する。この場合,移相回路により携帯端末の進行方向と最大ドップラー周波数を制御可能であり,減衰回路によりKファクタを制御可能である。まず,基礎検討としてフェージング特性を制御するために必要な散乱体本数及び進行方向について解析を行った。その結果,等間隔の場合には散乱体本数を奇数とすることが望ましく,その場合には進行方向上及び進行方向と直交する方向に散乱体が存在しないことが重要であることを明らかにした。次に,散乱体半径rに対する有効性検証から,N=7本の場合には,2GHz帯において中心から0.5r以内の範囲でレイリー伝搬環境を構築可能であることを示した。更に,N=7本の場合について垂直偏波用ダイポールアンテナを周辺散乱体として用いたr=0.9mの空間フェージングエミュレータを構成し,レイリー及びライス伝搬環境が構築可能であることを確認した。(著者抄録)