抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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恐怖や苦悩は精神的苦痛反応である。本来はストレスに対する適応的な反応であるが,そのストレスが過剰である場合,ウェルフェアを侵害する問題となる。恐怖や苦悩の問題は,近年,われわれ人間と関わりのあるさまざまな動物において大きくなりつつある。動物の恐怖や苦悩は,動物の行動反応や生理的反応によりある程度評価することができることから,ウェルフェアの保障には,それらの科学的データを用いた動物の精神的苦痛に対する客観的な理解が必要である。恐怖や苦悩の問題を解消する方法として,動物自身の遺伝的改良や環境エンリッチメント,管理者の接し方の改善などさまざまな方法がある。以上を踏まえて,苦痛を感じる能力のある動物と,今後どのように接していけばよいのかを考えていく必要があるだろう。(著者抄録)