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J-GLOBAL ID：200902283611502404   整理番号：09A0914852

GISによる流出油の漁業被害予測モデル-明石海峡油流出事故での検証-

Prediction Model of Fisheries Damage due to Oil Pollution-Validation of model for the oil spill incident at the Akashi Channel-

著者 (2件)： 黒田貴子 (海上技術安全研) ,  原正一 (海上技術安全研)
資料名： 日本船舶海洋工学会論文集  (Journal of the Japan Society of Naval Architects and Ocean Engineers)
号： 9  ページ： 15-20  発行年： 2009年06月 
JST資料番号： G0242B  ISSN： 1880-3717  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 日本の沿岸海域では漁業活動が盛んである。そのため湾内は漁業活動域と船舶の航路が重なる海域が多い。このような海域で油流出事故が発生すると,漁業被害が大きい。しかし,我が国には流出油による被害に着目し,流出油挙動予測と連携して構築された流出油被害評価モデルはないのが現状である。本研究では地理情報システム(GIS)上で流出油の挙動を予測し,油分濃度を指標に海洋生物への影響濃度を超えた海域での漁獲損失量を,漁業情報データベースを用いて予測するモデルを開発した。このモデルを用いて2008年3月に明石海峡流出油事故での海苔養殖の漁場消失範囲と生産損失量およびいかなご漁の魚場消失に伴う漁獲損失を予測し実際の被害と比較した結果,予測被害値は実際の被害に近い値を示したので,本モデルの有用性が確認できた。

シソーラス用語： *地理情報システム ,  *流出油 ,  *環境被害 ,  予測モデル ,  海峡 ,  *海洋生物 ,  データベース ,  *漁場
準シソーラス用語： *GIS【地理】 ,  漁業被害 ,  明石海峡

分類 (1件)： 海洋汚濁  (SB02040B)

引用文献 (3件)：

• 中根徹. GISを基盤とする海洋環境管理事例と将来展望-「ナホトカ号」流出油再現シミュレーション-. 日本海洋生物研究所年報. 2002
• OILMAP-An Advanced Model to Predict the Movement and Weathering of Oil on the Water Surface. 2008
• GILBERT, Trevor. Outcomes of the OSTM Ground Truth Exercise and Future Directions-Oil Spill Trajectory Model (OSTM) Report on the Outcomes from Exercise "Ground Truth"-. Environment and Scientific Coordinators Workshop, 2004. 2004, 4-21

タイトルに関連する用語 (7件)： GIS ,  流出油 ,  漁業被害 ,  予測モデル ,  明石海峡 ,  油流出事故 ,  検証