抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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鋼箱桁などの主桁ウェブにせん断挫屈防止のため配される垂直補剛材は,その上端部が上フランジにまわしすみ肉溶接されることが多いが,この部分に疲労き裂が発生する事例が生じた。鋼道路橋の疲労設計指針では主桁の垂直補剛材上に輪荷重が走行しないように車線を配置することが規定されているが,この橋梁では輪荷重の走行位置が鋼箱桁のウェブ近傍にあった。当研究では,垂直補剛材が鋼床版デッキプレートに溶接された部位をモデル化した試験体の板曲げ疲労試験を行い,以下の検討を行った。すなわち,1)基礎的な検討として,まわしすみ肉溶接止端から発生する疲労き裂に対するS-N 線図と疲労き裂の発生,進展挙動を明らかにした。さらに,疲労対策として,2)まわしすみ肉溶接の止端をグラインダー仕上げした場合と,3)垂直補剛材に半円孔をあけて応力緩和した場合,の疲労強度の向上効果を検討した。これはデッキプレートが輪重によって曲げ応力を受けることを想定したものであり,疲労試験には新たに開発した板曲げ疲労試験機を用いた。