抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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高強度と高導電性を兼ね備えたPHC(Precipitation Hardened Copper Alloy,析出硬化銅合金)トロリ線が,建設中の東北新幹線八戸~新青森間及び九州新幹線博多~新八代間で実用化を迎える見通しとなった。現在までの研究では,電車の速度はトロリ線の波動伝播速度の約70%までが実用化の範囲とされている。PHCトロリ線は架線張力19.6kNの状態で波動伝播速度が506km/hとなり,将来の高速化対応に適している。また従来の各種トロリ線に比べて導電性や耐熱性に優れている。さらに耐摩特性は,新幹線駅構内で摩耗率がSNトロリ線に比べ約半分,高速区間では東北新幹線や九州新幹線で使用されている銅覆鋼トロリ線(CSトロリ線)に比べ約70%と向上している。パンタグラフ通過のたびに発生する曲げひずみに対する耐疲労性も大幅に向上している。