抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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新幹線におけるレール削正車の運用は,シェリング対策の観点から累積通トン管理で行われることが多いが,レール削正によって,レール頭頂面の凹凸を除去すれば,転動音が低下し,沿線騒音も低下する効果がある。本研究では,新幹線におけるレール削正前後の沿線騒音および軸箱加速度を分析し,転動音を考慮したレール凹凸評価指標の提案を行った。さらに,そのレール凹凸評価指標を用いて,効率的に転動音を低下させるためのレール削正車運用システムについて検討を行った。得られた結果は以下の通りである。1)レール削正前後の沿線騒音と軸箱加速度の測定結果から,レール凹凸に起因する転動音の周波数に着目した,軸箱加速度を用いたレール凹凸評価指標について検討した。その結果,500~800Hzでバンドパスフィルタ処理した軸箱加速度の100mロット標準偏差が転動音との相関が高いことがわかった。したがって,これを転動音対策としてのレール凹凸評価指標とするのがよい。2)既開発のマルタイ運用システムを応用し,1)で提案したレール凹凸評価指標を用いて,沿線騒音およびシェリング対策の両方を考慮して,効率的なレール削正車の運用計画を作成するためのレール削正車運用システムを開発した。