抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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草型の変異が大きい自殖性ソバ系統を用いて,倒伏関連形質を探索した。押倒し抵抗値は,測定位置が低いほど,系統による差が大きく,地際から10cmの部位で系統間差が検出できた。挫折抵抗値は,節間位置が高いほど小さく,第1節間(子葉節から第1節の間)で最も挫折していた。倒伏直前に形態を調査し,倒伏翌日に倒伏面積と挫折倒伏発生率を調査した。雨による倒伏発生状況は系統により異なり,0~76%の変異が見られた。一方,挫折倒伏発生率は0.6~9.5%であった。形態と倒伏面積率,なびき倒伏率,挫折倒伏率との相関分析の結果,倒伏は挫折抵抗値との間に有意な負の相関が見られたが,押倒し抵抗値との間には一定の関係は見られなかった。重心は,倒伏面積率,なびき倒伏率との間に10%水準で正の相関が認められ,肉厚は挫折倒伏率との間に負の相関が見られた。以上の結果から,倒伏の種類により関係する形態形質は異なるものの,挫折抵抗値はいずれの倒伏程度にも影響することが分かった。