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J-GLOBAL ID:200902287989224351   整理番号:09A0573762

活性化cAMP受容体は嚢胞形成を胞子形成に切り換える

Activated cAMP receptors switch encystation into sporulation
著者 (6件):
資料名:
巻: 106  号: 17  ページ: 7089-7094  発行年: 2009年04月28日 
JST資料番号: D0387A  ISSN: 0027-8424  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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新しい形態特徴への進化はその特徴を形成する発生シグナルの変化に起因する。この発生シグナルを十分に理解するには,原生生物のどんなシグナル経路が利用され,どの様にそれが適応され,複雑さが増す多細胞生物の経路を発生させる工夫がどの様になされたかを知ることが基本的に重要である。タマホコリカビ類dictyostelidの社会性アメ-バはこの問題への取組みにユニークな機会を提供する。このアメ-バは全種が4グループに細分され,グループ4に存在するDictyostelium discoideeumはその発生中に細胞内メッセンジャーcAMPが分泌シグナルとして複数の役割をする。すなわちcAMPパルスは飢餓細胞の集合を調整し,胞子細胞と柄細胞の高度な調節パターンで子実体の組成を組織化する。また集合した遺伝子の発現をアップ調節し,胞子遺伝子の発現を誘起し,柄遺伝子の発現を阻害する。cAMP受容体(cAR)遺伝子は以前にタクソン階級で三つ下のタマホコリカビタクサで検出された。cARが介在するcAMPシグナルを阻害する非加水分解性のSpecAMPS(cAMPアナログ)はこのタクサでの子実体生成の組織化を混乱させ,子実体の形態発生におけるパルス状シグナル伝達の先駆的役割を示唆した。しかしcARが基底タクサでも遺伝子発現に介在し,それに対しSpecAMPSは正常なアゴニストであるか,そして検出されたcARはユニークであり,より大きな遺伝子ファミリーのメンバーであるかは解明されていない。これらの疑問を解くために,初期に分岐したタクソンPolysphondylium pallidiumの全遺伝子を破壊して,胞子遺伝子を発現できるかを調べ,発現はできないが,胞子の代わりに嚢胞を形成することを示した。嚢胞形成は孤立性の原生生物の主なストレス応答であり,早期に分岐した社会性アメーバで保持されている。これらのデータは,嚢胞は胞子の先駆体であり,活性化cARが二つの発現経路の選択を決定することを示した。
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