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J-GLOBAL ID：200902288383817396   整理番号：09A0429076

硫酸セルロース膜のプロトン伝導性とメタノール透過性

Proton Conductivity and Methanol Permeability of Cellulose Sulfate Membranes

著者 (6件)： 葛西裕 (青森県工業総合研究センター) ,  葛西裕 (京都大学大学院工学研究科) ,  赤平亮 (青森県工業総合研究センター) ,  阿布里提 (青森県工業総合研究センター) ,  浦山健治 (京都大学大学院工学研究科) ,  瀧川敏算 (京都大学大学院工学研究科)
資料名： 高分子論文集  (Japanese Journal of Polymer Science and Technology)
巻： 66  号： 4  ページ： 130-135 (J-STAGE)  発行年： 2009年 
JST資料番号： G0122A  ISSN： 0386-2186  CODEN： KBRBA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 再生セルロース膜を硫酸化することにより硫酸セルロース(CS)電解質膜を作製し,プロトン伝導度,含水率およびメタノール水溶液に対する含溶媒率とメタノール透過係数(P_M)を調べた.CS 膜はプロトン伝導性を示し,硫酸基の導入量の大きい CS 膜ほどプロトン伝導度が高かった.含溶媒率と P_M はメタノール濃度によらずほぼ一定であり,含溶媒率の高い CS 膜ほど P_M が高い傾向を示した.CS 膜に架橋を導入することがプロトン伝導度の向上とメタノール透過の抑制に効果的であった.プロトン伝導度の増加は架橋により含水率が減少し膜中の硫酸基の濃度が増加したため,メタノール透過の減少は架橋により含溶媒率が減少したためであると考えられた.この架橋膜は室温にて Nafion 112に匹敵する 0.081 S cm^-1 のプロトン伝導度を示し,3M メタノール水溶液に対しては Nafion 112と比較して 1/2 以下のメタノール透過性を示した.(著者抄録)

シソーラス用語： *高分子膜 ,  再生セルロース ,  透気性 ,  含水量 ,  架橋【高分子】 ,  水溶液 ,  高分子電解質 ,  直接メタノール燃料電池 ,  脂肪族アルコール
準シソーラス用語： *硫酸セルロース膜 ,  *プロトン伝導性 ,  *メタノール透過性 ,  含水率

分類 (1件)： 高分子固体の物理的性質  (CG02024U)

物質索引 (1件)： メタノール

引用文献 (18件)：

• 1) V. Neburchilov, J. Martin, H. Wang, and J. Zhang, J. Power Sources, 169, 221 (2007).
• 2) N. W. Deluca and Y. A. Elabd, J. Polym. Sci., Part B: Polym. Phy.s, 44, 2201 (2006).
• 3) J. Roziere and D. J. Jones, Annu. Rev. Mater. Res., 33, 503 (2003).
• 4) S. Sawada, T. Yamaki, M. Asano, and M. Yoshida, Kobunshi Ronbunshu, 63, 149 (2006).
• 5) H. B. Park, C. H. Lee, J. Y. Sohn, Y. M. Lee, B. D. Freeman, and H. J. Kim, J. Membr. Sci., 285, 432 (2006).

タイトルに関連する用語 (4件)： 硫酸 ,  セルロース膜 ,  プロトン伝導性 ,  メタノール透過性