抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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作業者がメインタスク実行中に別タスクの割込みを受けると,メインタスクを中断し,割込みに対処した後,メインタスクを再開する。このとき,割込みに対処する時間だけでなく,メインタスクのコンテクストを思い出し,割り込まれた作業を再開する時間も要する。本論文では,このタスク再開に必要な時間を再開遅れと呼ぶ。再開遅れはメインタスクや割込みの対処に必要な認知作業負荷によって異なると考えられる。しかしこれまでの研究では,それらの関係について定量的に評価されていなかった。そこで本論文では,作業者にかかっているメインタスクの認知作業負荷と,割込みタスクの認知作業負荷を,短期記憶の容量に基づいてそれぞれ定量的に設定し,それらとメインタスクに割込みを与えたときの再開遅れとの関係を実験により示した。実験の結果,メインタスクの認知作業負荷によって再開遅れは異なるとはいえないが,割込みの認知作業負荷が高いほど再開遅れは長いことが分かった。(著者抄録)