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J-GLOBAL ID：200902288884264648   整理番号：09A0886649

少量の試料水を用いる環境水中の炭酸水素イオンの新たな定量分析法の開発

A new method for determination of bicarbonate ion in a small amount of environmental water samples

著者 (4件)： 三島壮智 (岡山理大 大学院理学研究科) ,  大沢信二 (京大 大学院理学研究科 地球熱学研究施設) ,  山田誠 (京大 大学院理学研究科 地球熱学研究施設) ,  北岡豪一 (岡山理大 理)
資料名： 日本水文科学会誌  (Journal of Japanese Association of Hydrological Sciences)
巻： 38  号： 4  ページ： 157-168  発行年： 2009年08月01日 
JST資料番号： L1875A  ISSN： 1342-9612  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 環境水中の主要成分の化学分析はイオンクロマトグラフィーを用いることにより少量の試料水で複数成分の一精分析が可能となった。しかし主要な陰イオン成分である炭酸水素イオンの分析には酸による中和反応を利用した方法がとられ,この分析では多量の試料が用いられている。本研究では,少量の試料水で炭酸水素イオンの分析を行うことを目的として,中和滴定法の中でpH値を判定するのに試験紙の色の変化を分光光度計を用いて判定するアルカリ度測定法を検討した。この中では実験室大気中のCO₂の溶解問題への対応を見直し,分析作業の簡素化を目指した。本分析法は分析の再現性では滴定法に劣ることが判明したが,その再現性をふまえて使用すれば十分に活用できるものである。本分析法を鍾乳洞内の滴下水の分析に応用し,満足できる結果が蹴られた。

シソーラス用語： 水質試験 ,  *炭酸水素イオン ,  中和滴定 ,  *分光光度計 ,  濃度 ,  紙 ,  簡素化 ,  鍾乳洞 ,  水滴 ,  *定量分析 ,  水
準シソーラス用語： アルカリ度 ,  環境水 ,  試験紙

分類 (2件)： 水質調査測定一般  (SB02060X) ,  分光分析  (CC03012W)

引用文献 (8件)：

• 石井雅男・吉川久幸・松枝秀和(2000):電量滴定法による海水中の全炭酸濃度の高精度分析及び大気中の二酸化炭素と海水中の全炭酸の放射性炭素同位体比の測定.気象研究所技術報告,第41 号,62p.
• 弘中孝志・大島光子・本水昌二(1987):吸光光度検出イオンクロマトグラフィーによる河川水中の総炭酸の定量,分析化学,36(8),503-507.
• 綿抜邦彦(1979):分析化学,第9 章分析値と統計処理,サイエンス社,108-123.
• Asrat, A. and Baker, A (2008): Precipitation records of the last century reconstructed from annual growth-rate parameters of two Ethiopian stalagmites. PAGES News, 16(3), 22-24.
• Breland, J. A. II and Byrne, R. H. (1993):Spectrophotomeric procedures for determination of sea water alkalinity using bromocresol green. Deep Sea Research Part I : Oceanographic Research Papers, 40(3), 629-641.

タイトルに関連する用語 (5件)： 試料水 ,  環境水 ,  炭酸水素イオン ,  定量分析法 ,  開発