抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,女子の科学学習の促進を目指した諸外国の9つの「介入プログラム」(Intervention Programs)を横断的に分析し,次の4点にその特質を見出した。(1)プログラムの改善の観点は4種類あり,その構造は「教師教育」の改善を基盤として,「教授方法・学習環境」の改善が試みられ,各プログラムの介入の重点に応じて「学習内容」や「キャリア教育」の改善が付加されている。(2)先駆的なプログラムほど改善の観点は広範であるのに対し,プログラムの開発の進展に伴い,改善の対象が「物理カリキュラム」,「グループ活動での集団編成」等に焦点化されるようになり,「介入の重点移行」が起きている。(3)「生徒・教師の科学に対するジェンダー固定観念の変容」,「女子の科学への興味・関心の向上」,「男女別学の集団編成による男女の科学学習の促進」の3点にプログラムの成果の共通性が見られる。(4)女子の理系への進路選択の促進と男子との科学学習の差の縮小に関しては効果を上げておらず,プログラムの成果には限界がある。(著者抄録)