抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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黒潮の影響を受ける宮崎県の河川においては,通し回遊を行う魚介類が多く分布していると推察される。近年温暖化の影響を受け陸水環境が変化し,南方系の魚介類が分布を広げてきている可能性も考えられ,現在の県内河川等における生物相の把握は急務である。多自然型の改修工事や生態系に配慮した増殖を行う上でもデータは必要不可欠である。宮崎市加江田川の4調査地点を中心に植生,河川形態をデジタルカメラ及びデジタルビデオカメラで映像として記録し,春・夏・秋季に魚類および十脚甲殻類を中心とした採捕調査を実施した。魚類35種,十脚甲殻類22種が確認された。下流から河口域は,河川形態はBb-Bc移行型,Bc型で,ヨシ類等が見られた。生息種・数とも豊富で,環境は比較的良好であることが示唆された。上流から中流域は,河川形態はAa型,Bb型で,抽水性植物はほとんど見られず,河畔林が形成されていた。生息種・数とも下流域に比べ少なく,環境改善の必要性が示唆された。