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J-GLOBAL ID：200902292190761110   整理番号：09A0488040

体感するインテリア 総論 I 空間体験を設計する

著者 (1件)： 大野隆造 (東京工大 大学院)
資料名： 建築と社会  (Architecture and Society)
巻： 90  号： 5  ページ： 12-15  発行年： 2009年05月01日 
JST資料番号： F0181A  ISSN： 0912-8182  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 建築設計はそこを訪れる人の空間体験を設計することだとの考えから,環境心理学の研究によって蓄積された環境の知覚・認知・評価・記憶・想起についての知見のいくつかを紹介した。環境知覚におけては五感の働きがあり,長期記憶のトリガー(引き金)としての嗅覚がある。また,視覚には,2つの系統(焦点視と環境視)があり,一つは,「焦点視」と呼ばれ,注視した対象物を注意深く吟味して,見ている主体にとっての意味を判断する知的な働きをする以前から知られている視覚である。もう一つは,「環境視」と呼ばれ,広い環境の状況を即座に把握して,自身の姿勢を保ったり空間を移動したりするために必要な情報をもたらす視覚である。また,空間の手触りとして,テクスチャーは上述の環境視によって据えられる表面の視覚的特徴のひとつである。

シソーラス用語： *インテリアデザイン ,  空間構成 ,  建築設計 ,  *空間知覚 ,  視知覚 ,  視環境 ,  表面構造 ,  接触 ,  注意 ,  嗅覚 ,  記憶 ,  表面積 ,  物理的性質 ,  *心理尺度 ,  個体差 ,  認知モデル ,  性能評価
準シソーラス用語： 表面テクスチャー ,  アフォーダンス

分類 (2件)： 建築設計,建築家,建築史  (RB04000W) ,  インテリアデザイン,家具  (RB05080N)

引用文献 (5件)：

• 中島義明・大野隆造編: 人間行動学講座第3巻『すまう』、朝倉書店、1996
• エンゲンT.: 『匂いの心理学』 (吉田正昭訳)、西村書店、1990
• 大野隆造: 環境視の概念と環境視情報の記述法、環境視情報の記述法とその応用に関する研究 (その1) 日本建築学会計画系論文報告、Vol. No.451, pp. 85-92、1993
• Thiel, P.: People, Paths and Purposes: Notation for a participatory Envirotecture. University of Washington Press, p. 113, p. 270, 1997
• ギブソン J. J.: 『生態学的視覚論』 (古崎敬ほか訳)、サイエンス社、1986

タイトルに関連する用語 (4件)： 体感 ,  インテリア ,  体験 ,  設計