抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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1921年に完成した鉄筋コンクリート構造の明治神宮宝物殿南倉につき,その構造計画の方針や技術的な工夫を考察した。そのために,同神宮所蔵の宝物殿の設計図面および工事の仕様書を分析した。結果,明治神宮宝物殿南倉は,大空間,ピロティ,和風意匠の構造体を鉄筋コンクリート構造で計画された,構造体は山形ラーメン架構の連続として解析され,和風木造トラスの力の流れを鉄筋コンクリートの曲げ-せん断系として実現させた巧みな架構であった,架構の実現に当っては,部材の一体化と軽量化を図り,先進的,合理的な配筋を行った,等が明らかになった。その結果,南倉の構造計画は合理的,先進的なものであり,その技術水準は高く,当時の鉄筋コンクリート構造技術の到達点を示すものとして評価できる。